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No.0178 カード名:メフィスト/悪魔/男 パートナー:山田 真吾/天才児/男 レベル:3/攻撃力:3500/防御力:6000 【地】【魔法】「魔力、重力落とし」 [自] 〔リング〕 このカードがアタックされた時、あなたは自分の1番上の山札を、自分の控え室に置く。そのカードが「山田 真吾/天才児」なら、そのアタックを無効化し、あなたは相手のベンチのカードを1枚選び、【レスト】する。 レアリティ:C 作品名:週刊少年マガジン「悪魔くん」
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No.0178 カード名:メフィスト/悪魔/男 パートナー:山田 真吾/天才児/男 レベル:3/攻撃力:3500/防御力:6000 【地】【魔法】「魔力、重力落とし」 [自] 〔リング〕 このカードがアタックされた時、あなたは自分の1番上の山札を、自分の控え室に置く。 そのカードが「山田 真吾/天才児」なら、そのアタックを無効化し、あなたは相手のベンチのカードを1枚選び、【レスト】する。 レアリティ:C 作品名:週刊少年マガジン「悪魔くん」
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『絆は種族を超えて…』-1 作者・シャドームーン 324 東京・牧村教授邸*** ある平日の朝――― テーブルを囲み朝食を摂る牧村家の人々は、新聞の一面を飾る 「公民権法案の提出」の記事について談笑していた。 牧村教授「フム…素晴らしい法案だ。これで地球に暮らす、様々な 種族の人々と互いに手を取り合い少しでも平和に貢献できれば」 牧村夫人「でもあなた…非ナチュラルと呼ばれる人たちには、 恐い人たちも多いと聞きますよ。…何だか心配だわ」 美樹「そんなことないわよ! 人間じゃないからって、何も悪いことを してない人たちまで不当に差別するのは良くないわ! 私たちとちっとも変わらない、素敵な人たちだってきっと大勢いるわ。 ねえ、明くんもそう思うでしょ?」 楽しげな話声が響く、どこにでもある家庭の、普段と何も変わらない日常。 「そこ」にいる人々の中で唯一人だけ、彼らの知らぬ非日常に身を置く 男が同じテーブルに着いている。 その男、不動明。デーモン族の勇者・デビルマン。 魔王ゼノンの勅命を受け、人間社会を滅ぼすために彼はやって来た。 不幸にも彼の「宿り木」として殺された青年、不動明の名と姿を借りて… しかし彼は同胞たちの期待に反し、裏切り者として生きる道を自ら選択した。 冷酷にして最強、デーモン族の誇りとまで呼ばれた彼が、敢えて仲間たちを裏切り 修羅道を歩む決意をしたのは、最初は唯一つの理由からであった…… たった一つだけ、男が己の命を賭けて守りたい、いつまでも傍にいたいと思ったもの。 それが今、彼に優しく微笑みかけている少女…牧村美樹であった。 美樹「…明くん? 明くんってば! もう、聞・い・て・る・の?」 明「ん…あ、ああ…聞こえてるよ。たく、朝から耳元で怒鳴るなよな」 美樹「ま、何よ! 聞こえてたんなら、返事くらいしなさいよね!」 明「へいへい…」 健作「エヘヘヘ、お熱いですねえお二人さん。もう婚約しちゃったら~?」 美樹「こらっタレちゃん! どこでそんな言葉覚えたの!」 健作「や~い赤くなった赤くなった! やっぱりお姉ちゃんは明兄ちゃんが好きなんだあ♪」 美樹「……っ く、この~~待ちなさい!!」 牧村夫人「これ二人とも、食事中ですよ!!」 年不相応にマセた弟にからかわれ、真っ赤になってそれを追い回す美樹。 その騒々しい様をパイプを咥えて優しく見つめる牧村教授と、叱りつける夫人。 何の変哲もない見慣れた光景…それが彼にとってはかけがえのないものになっていた。 人の世に、愛がある。人の世に、夢がある。この美しいものを、何としても守りたい―― デビルマンが牧村美樹に抱いた恋愛感情は、ともすれば宿り木となった不動明の 彼女への想いが強く作用したのかもしれない。しかし今となってはそんなことはどうでも よかったのだ。美樹を守るため、と言いながらデーモン族の刺客と戦い続けるうちに、 彼の戦いは最愛の人の家族や親しい人々、そして彼らの生きるこの世界を守る 戦いへと変化しつつあったからだ。それは彼自身、無自覚なままそうなっていったのだが。 325 牧村教授「う~~む。……似てきたかな」 牧村夫人「?何かおっしゃいましたか、あなた」 牧村教授「いいや、ははは。何でもないよ母さん、コーヒーをもう一杯頼めるかな」 牧村夫人「はい。じゃあ今度は、砂糖は抜きでいいですね?」 牧村教授「あ、ああ。かまわんよ」 席を離れた夫人をチラ見しながら、牧村教授がそっと明に耳打ちする。 牧村教授「まあ…家内に似て少々口五月蝿いのが玉にキズだが…、 明くん。美樹のこと、私からもよろしく頼むよ」 明「へっ!? ど、どうしたんですか、おじさん。改まって」 牧村教授「ふふふ…こういっちゃ何だが、君のお父さん――不動教授もきっと天国で 喜んでくれるんじゃないかと思ってね。昔は繊細な印象のあった君も、この家に来て からすっかり頼もしくなったようだ。あの事故では私も大切な友人を亡くしたが…… 明くん、君を引き取って本当に良かったと思っている。だから、迷惑かもしれないが、 これからも末永く私の娘や息子と仲良くしてやって欲しい」 明「めっ、迷惑だなんてそんな! 俺のほうこそおじさんたちにどれほどお世話になってるか… その…こちらこそ、よろしくお願いします…」 牧村教授「おお、そうかね! それは良かった。いやあ今だから打ち明けるんだが、 最初に君がうちに来た頃は何というか…まるで人が変わったように目つきが鋭く なったような印象があったんでね。新しい生活に馴染んでもらえるか心配してたんだよ。 まああんな体験をすれば当然だし、私の取り越し苦労だったようだ。ん、ありがとう」 夫人が置いたコーヒーカップを手に取り、再び牧村教授は新聞に目を向けた。 「人が変わった」という表現は的を得ている。何故なら今ここにいる不動明は全くの別人… いや人間ですらない。本当の不動父子はとっくの以前にヒマラヤの山中で息絶えている。 登山中に父子がデーモン族が眠る氷の国へ転落したのは、確かに不幸な事故だろう。 不動教授はその事故により死亡した。だが…息子の不動明は殺されたのだ。 他ならぬ、人間界へ潜入するために「宿り木」を必要としていた自分の手によって。 明「おじさんたちは知らない…この俺が、おじさんの親友の息子を手にかけその顔と 体を奪った男だということを。元は人間界に災いの種を振りまくためにやって来た デーモン族だということを。美樹やタレちゃんを、彼らの親しい人間たちを、 幾度となく窮地に陥れた化物どもの仲間だったという真実を。 俺がデビルマンの正体をもし明かしても、皆は俺に明として接してくれるだろうか…」 『公民権法』か…物好きな政治家もいるもんだぜ、と明はパンを齧りながら故郷である ヒマラヤの奥地――地球の先住民族デーモン一族が棲む氷の国を思い出していた。 デーモンにとって人間は自分たちが氷に閉じ込められている間に繁殖した、不倶戴天の 敵であり滅ぼすべき存在である。奴らと人間が、平等に相容れるはずがない。 デーモンから見てそうであるように、人間もまた自分たちの理解を超えるもの、 自分たちより優れたものを決して受け入れはしない。両者の利害は水と油… 議論するだけ無駄。ん?だったら何故、自分は人間の側について奴らと戦っているんだ…? 柄にもなく、こんなことを考えてしまう。それもこれもこんな奇妙な法案を提出 しやがった、あの変わった人間のせいだ。なんといったか、あの総理大臣。 326 美樹「でも剣総理って立派よね~! こんな思い切ったこと、そうそうできる ことじゃないわ。凛としてて意志の固そうな雰囲気だし、その上ハンサムだし☆」 明「けぇーーっ! こういういかにも弱いモンの味方でございって野郎ほど、 腹の底は信用ならねえんだよ!」 美樹「も~~どうしてそう捻くれてるのかしらねえ、君は」 健作「いひひ…明兄ちゃん、妬いてるね?」 明「うっせーマセガキが!! おら、メシ食ったらとっとと学校へ行きやがれっ!」 健作「はあ~~い! じゃ、行ってきま~す!」 牧村夫人「タレちゃん、車に気をつけるのよ~~」 明「たく~。どいつもこいつも…」 美樹「ほら明くん? 学校へ行くのは、私たちもよ。さあグズグズしてると遅刻 しちゃうわよ! あたし、先に行ってるからね」 明「お、おい美樹ちゃん、そりゃあねえだろ! ちょっとぐらい待っててくれよ~」 いそいそとカバンを持ち、玄関へ向かう美樹。間抜けなことに一人、まだパジャマ 姿でいた明は、急いでトレードマークである「A」のイニシャルが胸に入ったシャツに着替え、 ズボンのベルトを締める。多少慌てた様子で彼もカバンを持ち、美樹の後を追う。 牧村教授「ん、いつもの明くんだ。はははは!」 牧村夫人「本当ね、クスクス…」 美樹「明く~~ん? 早くしないと、本当に置いていくわよ」 玄関の向こうに、明に手を振る美樹がいる。彼は心の中で強く頷いて見せた。 明「(…何故もクソもねえ。俺がここにいるのは美樹を守るために決まってらあ。 例え俺の正体を知られて美樹に嫌われたって…嫌われたってよう…俺は…)」 「バゥンッ ドッドッドッド…」 美樹「あ……」 明「一緒に行こうぜ。乗れよ、美樹」 愛用のネイキッドバイクに跨り、ヘルメットを差し出す明。 以前なら、乱暴な運転で登校する明を怒り飛ばし嗜める彼女だが―― 美樹「うん♪ …明くん、しっかり掴まってるから…絶対に振り落とさないでね」 明「ああ、分かってる。美樹を乗せてる時は、安全運転ってやつに気をつけるさ」 美樹「んもう、いつも安全運転じゃなきゃダメよっ! そ・れ・か・ら。 ヘルメットは明くんがまず被らなきゃいけないでしょう!」 いつもノーヘルで走り回る明だが、今日は珍しく腕に提げていたヘルメットを ちゃんと被り顎紐を締めてみせた。 明「ほら、これで文句ねえだろう? やれやれ…美樹ちゃんにゃあ敵わねえよ」 後部シートに牧村美樹を乗せ、不動明―デビルマンが駆るマシンが走り出す。 登校には20分もかからないが、彼はこの瞬間が一秒でも永く続いて欲しいと 感じていた。次々と強敵を送り出す魔王ゼノン。いつかは雌雄を決さなければ ならないだろう。果たしてデビルマンの能力で勝てるのか? 自分がやられたら、美樹とその家族、そしてこの美しい世界は一体……? 明「(美樹…俺は負けねえよ。どんなことがあっても、お前だけは俺が絶対守ってやる。 お前がいるこの世界が…俺も好きだ。お前を傷つけるなら、人間だって許さねえ! その人間たちが…デーモンの俺を拒絶しても…それでも俺は―――… お前のために、おじさんたちやタレちゃんのために、奴らと戦い続けるよ…)」 二人が学校へ向け走り去った数秒後、牧村邸を監視する影があった―― ムササビのような姿をした妖獣、ヒムラーは静かに人間の若者へと変身する。 人間名「氷村巌」を持つこの魔将軍ザンニン配下の妖獣は、不動明と 同じタイプのネイキッドバイクに跨り不適な笑みを浮かべた…… 氷村「クックック…デビルマンめ、相も変わらず小娘にご執心か… 裏切り者の貴様がいつまでも人間の中で平穏に暮らせるものか」 「ドゥンッ!!」 ヒムラーこと氷村巌は、アクセルを捻るとすぐさま二人の後を追うのであった。 327 東京・埋れ木邸*** ここは閑静な住宅地にある、ごくありふれた一戸建て二階の一室。 子供用机に新聞を広げ、熱心にそれを読んでいる栗色のクセっ毛 のある少年と――何やらおかしな姿をした生物が会話していた。 真吾「う~ん……」 百目「悪魔くん、何て書いてあるんだモン?」 真吾「うん。要するに、人間以外の生物…例えば悪魔とか妖怪を、 理由もなく仲間外れにしちゃいけませんってことかな」 百目「わあ! それはとってもいいことだモン♪」 真吾「そうだね…きっとファウスト博士や皆も、喜んでるんじゃないかな。 皆元気かなあ……メフィスト二世はどうしてるだろう」 百目「モン♪ メフィスト二世のことだから、そんなニュースも何処吹く風で きっと死神屋のラーメンでも食べてるに決まってるモン!」 真吾「あははは、そうだね」 仲良く大笑いしている少年と、犬のような…いや犬と呼ぶには無理のある、 全身に目玉が付いている珍妙な生物はいそいそとランドセルを背負い始めた。 どうやら登校前らしいこの少年――埋れ木真吾、通称「悪魔くん」とおかしな 生物こと悪魔くんの十二使徒の一人、第六使徒「百目」は少し前まで、 ファウスト博士が校長を務める「見えない学校」で共に学んだ仲である。 自分が一万年に一人現れるという真の「悪魔くん」だと知らされた日から、 真吾少年は十二人の仲間たちと出会い、人間と妖怪や悪魔が平和に共存 できる世界を目指していくつもの大冒険を潜り抜けてきた。そしてついには、 人間の暮らす地上界はおろか、地獄界や桃源郷、妖精界まで支配を目論んだ 東嶽大帝の野望を阻止することに成功し、長い旅を共にして来た仲間たちとの 別れを経験して彼は普通の少年としての日常へ戻っていた。 ところがこの百目だけは、ひょっこり真吾少年のところへ帰って来たのだった。 メフィスト二世「――人を見縊ってもらっちゃあ困るなあ」 真吾&百目「メ、メフィスト二世ーっ!」 メフィスト二世「よっ! へへっ…元気にしてたかい?」 ベランダに颯爽と降り立ち、ステッキをクルリと回して逆さへの字をした口元で 微笑むシルクハットに黒マントの紳士。…の格好をした子供が陽気に挨拶する。 魔界で知られたメフィスト一世の息子、第一使徒「メフィスト二世」である。 真吾「君こそーっ! よく会いに来てくれたね…突然来るからびっくりしたよ」 百目「メフィスト二世~~あ、あ、会いたかったんだモ~ン!」 メフィスト二世「まー俺がいなくてそろそろ寂しがってんじゃないかと思ってね。 遥々こうして懐かしい友達に会いに来てやったんだよエヘン!」 真吾「うふふふ…変わってないね、メフィスト二世。さ、あがんなよ!」 メフィスト二世「おう、う~ん…窓からこの部屋に入るのも久しぶりだぜ。 お邪魔しまあ~~~~すっ、と! あ…そうだ百目、お前さっき何か ラーメンがどうだとか言ってたよなあ? …ズバリ、あるのか!?」 百目「やっぱりメフィスト二世は、メフィスト二世だモン!!」 真吾「ほんとだ。…ぷ。あ、あははははっ」 メフィスト二世「なんだよぉ~~あるのかないのかはっきりしろよう!」 328 エツ子「おー兄ーちゃんっ!! 早くしないと遅刻するって、さっきから 呼んでるでしょ!!」 怒声と共に勢い良く部屋のドアがドバァーーンッと開け放たれた。 廊下にはまん丸眼鏡をかけた女の子が、腰に両手をあててふくれ面を して立っている。ポカーンとした表情で部屋に佇む一同。メフィスト二世だけは 目を皿にしてその女の子を凝視しているが、彼女は気づいていないようだ。 真吾「エ、エツ子……あーっ! そうか登校前だったんだあ~!」 百目「そうだモン!遅刻すると怒られるモン!もう、メフィスト二世が 急に来るからだモン!」 エツ子「たくー、百目ちゃんまで何寝ぼけてんのよ。メフィスト二世さんが いるわけないじゃな…え」 メフィスト二世の静止した視線と、彼女の視点が重なり合う。 女の子もまた、一旦眼鏡を外して丹念にナプキンで拭いた後、 再びシルクハットの少年を凝視する。 エツ子「…メ…メフィスト…二世…さん?」 メフィスト二世「エ……エッちゃん」 真吾「うわー…」 百目「二人とも目が輝いてるモン…」 ほろほろと、彼女の頬を熱い涙が伝っていく。ついに堪えきれず、女の子が 両手を広げて駆け出した。メフィスト二世はマントで浮きながら彼女に駆け寄る。 エツ子「うわーんメフィスト二世さぁんっ! どうして急にいなくなっちゃったのー!!」 メフィスト二世「すまねえエッちゃあーーんっ!!」 エツ子「二世さあ~~ん!」 メフィスト二世「エッちゃん! 俺に…っ 俺に…っ ラーメンを作ってくれーー!!」 エツ子「………ふぇっ!?」 情熱の涙を流しながら走ってくる女の子を、しっかりと抱きとめてやるのかと思いきや、 メフィスト二世は彼女の両手をガシィッ!と掴み真剣な表情でそう言い放つのだった…。 真吾「わあああ! もうそれどころじゃないよ、今からじゃ走っても間に合わない!」 百目「ど、ど~するんだモーーーン!?」 メフィスト二世「慌てなさんなお二人さん。ここに頼りになる男、メフィスト二世様が いるじゃねえか。…乗りな悪魔くん! 折角来たんだし、今日はサービスしてやるぜ」 真吾「本当かいメフィスト二世ー! ありがとう、助かるよ!」 百目「さすがメフィスト二世だモンー! 悪魔くん、急ごうモンっ!」 真吾「うん! じゃあ頼んだよメフィスト二世」 メフィスト二世「あらよっと! じゃあ超特急で行くから、しっかり掴まってな!」 悪魔くんと百目を背中に乗せ、ベランダから飛び立つメフィスト二世。 …が、すぐに引き帰し部屋で呆然としている女の子に微笑みかけてニッコリ笑う。 真吾「うわわっ…どうしたのメフィスト二世!?」 メフィスト二世「エッちゃん! 学校から帰って来たら、美味いラーメン作ってくれよなっ! さあて、そんじゃあ今度こそ超特急で行くぜーーー!!」 真吾&百目「うわああああーっ!!」 329 ベランダからメフィスト二世が飛び去り、こうして狭い埋れ木家の子供部屋には、 唖然としている真吾少年の妹・エツ子だけが残されたのであった。 パタパタというスリッパの足音を鳴らし、母・コハルが階段を上がって部屋へやって来た。 エツ子「………………」 コハル「エツ子? あら、真吾と百目ちゃんは? 一緒にいたんじゃなかったの?」 エツ子「あ…お母さん。 …はっ! ちょ、ちょっとーーーーーっ!! 私も一緒に乗せて行ってよーーー!! ムキイイイイ!! お兄ちゃんばっかりメフィスト二世さんを~~っ …おぼえてらっしゃい!」 ぐぐぐぐ、と拳を握りしめ、歯軋りしながらシャウトするエツ子。 母・コハルは「変ねえ…」と一言告げて再び階段を降りて行った。 一階の居間では父・茂が二階から漂う只ならぬ怒気を感じ取り、何か閃いたのか 床下に設けられた「仕事場」へ向かっていた。 茂「むむむ! これは…いける。今日こそは良いアイデアが浮かびそうだぞぉ~!」 町の通学路*** 星郎「あ、鬼太郎さんだ! 夢子ねえちゃん見て、あそこに一反木綿さんが…」 夢子「でも星郎…一反木綿さんにしては、形がヘンよ。鬼太郎さんのお友達かしら…」 星郎「い~なあ…ぼくも空を飛んで学校に行きたいなー」 夢子「何言ってるの。星郎、さあ行くわよ(…帰りに鬼太郎さんに聞いてみようかな♪)」 星郎「お姉ちゃん早く早くー! 先に行くねー!」 夢子「あ…もうっ、星郎ったら! ふふ…鬼太郎さん、今頃何してるかしら… ん~でもやっぱり朝は寝床でグーグーグーってとこかしらね。いいなー」 町の道路*** 明「(…なんだ? この感覚…デーモンに近いような…)」 美樹「あら、空に…飛行機雲かしら?」 信号待ちの間、デビルマンの超感覚で空を飛ぶ謎の物体を感知する 明と、上空に目を向け指差す美樹。その後方から一台のオートバイが 迫りつつあった… 氷村「フフフ…いたなデビルマン。そして牧村美樹…」 町の上空*** 真吾「ぶる…ッ 何だろう…とっても嫌~な悪寒が…」 メフィスト二世「どうした? 風邪でもひいたのかい」 真吾「い、いや…たぶん大丈夫…だと思う」 百目「それにしてもメフィスト二世が来てくれなかったら危なかったモン♪」 真吾「そうだメフィスト二世。もしかして、何か用事があったんじゃ…」 メフィスト二世「ご名答! さすが悪魔くんは冴えてるねえ。まあまずは久しぶりに 会えたんだし、その話は後でゆっくりするつもりだったんだが…聞きたいかい?」 真吾「手短に話せることなら、今でもいいよ」 メフィスト二世「OK! じゃ、かいつまんで話すぜ。二人が話してた公民権法 なんだが…あれに親父もファウスト博士も興味深々でなあ。 特にファウスト博士なんか、長生きはするもんじゃ…な~んて涙流してたぜ。 かと思えば、これまで以上に悪魔と人間の関わり方に深い意味が生まれる かもしれないとかなんとか…急にまたマジな顔して暗い雰囲気になるし… まあ~たく年寄りどもは心配性でいけねえよなあ」 百目「メフィスト二世、見えない学校に行って来たのかモン! 懐かしいモン…もう一度、皆と集まって博士に会いたいモン」 メフィスト二世「お、たまには良いこと言うじゃねえか百目。そうさ!近いうちにまた 皆集まることになりそうだぜ。実は今日、ファウスト博士に一度見えない学校へ 悪魔くんを連れて来てくれって頼まれたんだよ。他の連中にも使いが行ってるぜ」 真吾「本当かいメフィスト二世!? でも、何で急にまた…?」 メフィスト二世「ん~俺も詳しいことは聞いてないんだが、何でも近頃世界中で 勝手に死人が生き返ってる現象が起きてるらしくてなあ」 真吾「そのニュースなら知ってるよ。黄泉帰り現象とか、時空クレバス現象とか… 学校でも情報屋が特ダネ掴むんだってはりきってたからね」 メフィスト二世「ぶはは、情報屋かい。あのメガネ、ま~だ懲りてねえんだな。 でもな悪魔くん。お前さんなら、今この世界に何かが起きてることは、 何となくでも感じてただろう?」 真吾「…うん」 330 メフィスト二世「その黄泉帰りで、地獄界も大騒ぎさ。閻魔大王も原因がさっぱり 分からねえみたいだし、上から下まで実質業務が滞っちまってるらしい」 真吾「そう……じゃあニオウ様もとっても困ってるんだね…」 メフィスト二世「ああ。親父のところにまで、原因調査の依頼が来るぐらいだからな。 ファウスト博士が危惧してるのは、また東嶽大帝みてえなでかいワルが復活して、 前以上の規模で全世界征服を企んでるんじゃないかってことさ。しかも人間界 じゃあえらく俺たちみたいなのに、寛大な法律ができそうだろう? どっちにも付きたくなくて、隠れてる奴らも大勢いるんだ。そういう奴らが人間にしろ 悪魔にしろ妖怪にしろ、心底腐ってる悪い野郎に利用されないように…… とにかく、学校が終わったら迎えに来るぜ。さあ、そろそろ到着だぜお二人さん!」 真吾「うん分かった。また後でねメフィスト二世。ありがとう!」 百目「サンキューベリマッチョ☆ だモン!」 メフィスト二世「いいってことよ。じゃあまたなっ!」 メフィスト二世は人目に付かぬ校舎裏に二人を降ろし、飛び去ってゆく。 行き先はもちろん、「エッちゃんのラーメン」が待つ(…と本人が思っている) 埋れ木家である。真吾少年と百目はメフィスト二世に手を振り、教室へ 向かった。クラスメートたちが次々と声をかけてくる。 貧太「やあ、おはよう悪魔くん、百目くん」 キリヒト「おはようございます。今日も素晴らしい朝を迎え神に感謝を…」 真吾「おはよう、貧太くん、キリヒトくん」 百目「おっはよぉーーだモン!」 真吾「あれ、情報屋は来てないの? 珍しいなあ~」 情報屋「ウッフッフッフ~! 見たぞ見たぞ悪魔くん! 昨日、ぼくはとうとう時空クレバスから怪物が出て来るところを シャッターに収めることに成功したのだあっ!!」 真吾「うわっ! お、おどかさないでよ情報屋…」 貧太「本当かなぁ…ま~たいつも通りのガセネタ掴んだんじゃないの?」 キリヒト「おお恐ろしい…それが真であるならば、世界はどうなってしまうのでしょう」 情報屋「し、し、失敬な! 今度こそちゃあ~んと証拠を……あれれ!?」 情報屋がカバンから写真を取り出して見せたが、全て真っ黒で判別不能な ピンボケ写真ばかりであった。これもまた、いつものことである。 百目「なあ~んだ、やっぱりかモン」 貧太「ほ~んと。よく毎度毎度、同じ写真ばかり撮れるもんだ感心するよ」 情報屋「ちち違ーうっ!本当に昨日ぼくは、あの身の毛もよだつ怪物に 襲われかけたんだからっ! それでも命からがら逃げながら、写真を撮った んだってばあ!! …おっかしいなあ…ね、悪魔くんは信じてくれるよな!?」 女教師「はあ~い皆さ~ん。席に着いてー。ホームルームを始めますよ~」 情報屋「あ! いけね……っ」 女教師「ん! 情報屋くん、学校にはカメラなんか持って来てはいけませんと この間も注意したでしょう。こ・れ・は、先生が預かります。いいですね?」 情報屋「ああ…ぼくのカメラ…ちぇっ」 真吾&百目「うふふ クスクス…」 女教師「ああそうそう、埋れ木くんに百目くん。あなたたちに特別な用が ありますから、今日は放課後に教室に残っておいてね」 百目「え~! そんなぁ…だモン」 真吾「先生、特別な用…って何ですか?」 女教師「特別な用は特別な用です! …いいですね?」 真吾「は、はあ…」 貧太「運が悪いね~たぶん、教室の整理整頓でも手伝わされる んじゃない? ぼくもこないだやらされて…」 真吾「ふ~ん。何だぁ、そういうことか…」 百目「きっと今日は朝にいいことがあったから、ツケが来たんだモン」 貧太「え、いいことってなに? 教えてよ悪魔くん!」 真吾「うん。エヘヘ…実はね…」 「きりーつ! れーい!」 「おはようございまあ~~す」 「ちゃくせきー」 女教師「はい、おはようございます。では皆さん、今日も一日、 がんばってお勉強しましょうね。…ウフフフフ…」 三角形のつり上がり型眼鏡をかけている、真吾少年のクラスの担任教師。 その眼鏡の奥の目が、ほんの一瞬だけ…鋭い眼光を放っていた―――― 331 ○不動明→美樹を乗せ、バイクで学校へ向かう。彼女を守る決意を新たに心に誓う。 ○牧村美樹→明と一緒に学校へ向かう ○牧村教授→公民権法の英断を喜び、明に子供たちをよろしくと告げる ○埋れ木真吾→メフィスト二世との再会を喜ぶ。彼に乗せてもらい学校へ ○百目→公民権法を素直に喜ぶ。悪魔くんと共に学校へ ○メフィスト二世→悪魔くんと百目を背中に乗せて学校へ飛ぶ ○天童夢子→空を飛ぶメフィスト二世を目撃し、鬼太郎の仲間妖怪と思う ●氷村巌→明と美樹をオートバイで尾行中 【今回の新規登場】 ○不動明=デビルマン(TVアニメ版デビルマン) 人類根絶と地球支配権奪還を目論む、先住民族デーモン族の比類無き勇者。 魔王ゼノンの尖兵として人間・不動明に乗り移り牧村家へ潜入したが、そこで出会った 少女牧村美樹を愛してしまい、裏切り者の名を受け全てを捨てて戦う男。 『デービール!』の掛け声で不動明の姿からデビルマンへと変身する。 デビルチョップ、デビルキックの格闘技やデビルアロー、デビルカッター、デビルビームなどの 必殺技を駆使してデーモン族の妖獣と日夜激闘している。巨大化能力のほか、 真紅の羽デビルウィングを広げ飛行も可能、「悪魔の力」で戦う正義のヒーロー。 ○牧村美樹(TVアニメ版デビルマン) 牧村教授の長女。明朗闊達で気が強く男勝りだが、基本的に誰にでも分け 隔てなく接せる優しい性格。悪い子には容赦なく平手を浴びせることから、 不良グループなどには「平手ミキ」と呼ばれている。 明に惹かれているが、素直になれず口喧嘩になることもしばしば。 明の心の支えにしてデビルマンが命を懸けて守る者。本人はデビルマンの存在を 知ってはいるが、明と同一人物だとは気づいていない。 ○牧村健作(TVアニメ版デビルマン) 牧村教授の長男で美樹の弟。非常に臆病な性格で、恐ろしい場面に遭遇 すると失禁してしまうクセがあるせいで「タレちゃん」のアダ名をつけられてしまった。 明も本当の弟のように接しており、一度ある事件で明がデビルマンに変身する ところを見てしまうがその場で気絶、本人は夢を見たと思い込んでいた。 ○牧村教授(TVアニメ版デビルマン) 登山事故で死んだ不動教授の友人で、孤児となった明を引き取り家族同然に 接している。公民権法の提出を心から喜んでいる識者の一人。 ○牧村夫人(TVアニメ版デビルマン) 牧村教授の妻で、教授同様に引き取った明に本当の息子のように接している。 332 ○埋れ木真吾(TVアニメ版悪魔くん) タロットカードや魔法陣の研究に日夜没頭していた風変わりな小学生。 本物の悪魔を呼び出す実験を繰り返しては失敗、という毎日のある日、 百目の案内で「見えない学校」へ招待される。そこでファウスト博士により 自分が一万年に一度現れるという「悪魔くん」であると告げられ、博士の 指導を受けて真の悪魔くんとして卒業し、「ソロモンの笛」を託された。 彼を助ける十二人の仲間、「十二使徒」を探し求め、人間と悪魔が幸せに 暮らせる世界を作るため、東獄大帝率いる悪魔軍団に立ち向かって行く。 「夢よ、届け君の心に!」が毎回の予告ナレーション後に印象的な決めセリフ。 ○メフィスト二世(TVアニメ版悪魔くん) 魔界にその人在りと言われた悪魔メフィストの息子。第一使徒。 悪魔くんは当初メフィスト一世を呼び出す予定だったが失敗により 二世を呼び出すことに。皮肉屋でやや自意識過剰な性格だが腕は 確かで、まだ子供ながら数々の魔力を使いこなす。 プライドが高いせいで最初は悪魔くんに使われることを嫌がっていたが じきにうちとけ、百目と共にほとんど埋れ木家の一員であるかの如くよく 遊びに来ている。父親のメフィスト一世と親子揃って無類のラーメン好きであり、 行きつけは魔界のラーメン店「死神屋」。悪魔くんの妹エツ子と仲が良くなり、 彼女に作ってもらうラーメンが一番の大好物。 ○百目(TVアニメ版悪魔くん) 百目一族の子供で、全身目だらけの悪魔。最初にブカブカのコートを 着て街中を歩いている時に悪魔くんと出会い、彼を「見えない学校」 へと案内した。悪魔くんが使命に目覚めてからは第六使徒となる。 私生活でも悪魔くんと最もうちとけ、そのまま埋れ木家に居ついている。 語尾に「~モン」と付けるのが口癖で、臆病で泣き虫だがここぞという 時には友達のために奮起する。「ポーン!」の掛け声で全身の目玉を 飛ばして攻撃したり、相手の印象や感情を操ったりもできる。 その魔力で真吾少年のクラスメートや先生にも驚かれず学校へ通う。 ○埋れ木エツ子(TVアニメ版悪魔くん) 真吾の妹。元気一杯でわりとおとなしい兄よりしっかりしている。 かなりの近眼で大きなまん丸眼鏡がチャームポイント。 家系なのか、悪魔である百目やメフィスト二世が家にいても全く 動じない。同居している百目を可愛がり、メフィスト二世には ほのかな恋心を寄せていたりする。 ○埋れ木コハル(TVアニメ版悪魔くん) 真吾の母。おっとりした性格で、真吾の「友達」に百目やメフィスト二世が できてもさほど驚かない。居候している百目を家族同然に可愛がっている。 ○埋れ木茂(TVアニメ版悪魔くん) 真吾の父。職業は漫画家だがさっぱり売れず家計は厳しい。 オカルト研究に没頭する息子を咎めるでもなく、不可思議な存在や世界に 対しても寛容で積極的に興味を示す。何かネタにならないか日々苦闘中。 ○貧太(TVアニメ版悪魔くん) 悪魔くんのクラスメートで大の仲良し。悪魔くんが「真の悪魔くん」となる以前から、 一緒に魔法陣や悪魔に関する研究を手伝っていた。 唐傘を開いて頭に乗せたような特徴的なヘアスタイルをしている。 ○キリヒト(TVアニメ版悪魔くん) 悪魔くんのクラスメート。家族全員が信心深い性格で、何かと神に祈るのが日課である。 細長い顔にほとんど線に見えるタレ目が特徴で、絵に描いたような人畜無害な少年。 ○情報屋(TVアニメ版悪魔くん) 悪魔くんのクラスメート。常にカメラを持ち歩き、特ダネを追いかけることや聞いた話を すぐに周りに言いふらす性格から「情報屋」とアダ名で呼ばれている。本名不明。 333 ○天童夢子(TVアニメ版ゲゲゲの鬼太郎第三期、ゲゲゲの鬼太郎地獄編) ゲゲゲの森によく出入りしている小学生の女の子。妖怪「鏡じじい」に襲われた 事件で鬼太郎と知り合い友達となる。本人も鬼太郎に想いを寄せており、 猫娘と火花を散らすこともあったが、優しい性格ゆえ多くの妖怪たちと交流 している。ねずみ男にとってはマドンナ的存在。地獄を鬼太郎一行と一緒に 旅したおり、地上界へ後一歩というところで落石に当たり一度命を落すが、 鬼太郎の母が閻魔大王から贈られた自らの命を与え、生き返ることがきた。 ○天童星郎(TVアニメ版ゲゲゲの鬼太郎第三期、ゲゲゲの鬼太郎地獄編) 夢子の弟で鬼太郎に憧れる小学生。人間の生活が嫌になり、河童の子供と 人格を入れ替えて河童の世界へ行ってしまったこともある。 ●妖獣ヒムラー=氷村巌(TVアニメ版デビルマン) デーモン族の最高幹部の一人、魔将軍ザンニン直属のムササビに似た妖獣。 ザンニンの密命で氷村巌に化けて明たちの通う高校へ転入して来たが、 本当の使命はデビルマンの人間界での暮らしを監視することにあった。 人間体は明のライバルのように振る舞い、何かと対抗して張り合うように振舞う。 正体を見せると黒煙を周囲に撒き散らし、闇の中から鋭い牙や爪で攻撃する。
https://w.atwiki.jp/itmsanime/pages/1221.html
【作品名】ドロロンえん魔くん OP 【曲名】ドロロンえん魔くん 【歌手】中山千夏 【ジャンル】アニメ 【価格】¥150 □■iTMS■□ 【作品名】ドロロンえん魔くん ED 【曲名】妖怪にご用心 【歌手】中山千夏 【ジャンル】アニメ 【価格】¥150 □■iTMS■□
https://w.atwiki.jp/whitecomic/pages/446.html
掲載紙 週間少年サンデー 掲載期間 1973年41号~1974年14号 題名 ドロロンえん魔くん 作 永井豪 画 永井豪 参戦キャラ えん魔くん 雪子姫
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振り返ってもそこにあるのは奴の面影とチン毛だけ チーム順位 順 チ ー ム 試合 勝ち 負け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 監 督 優勝 けいおん+ひだまり 135 83 52 8 .614 .275 2.56 4.2 99 184 37 かきてんてー 2 関西カントリーズβ 135 82 53 8 .607 .212 2.73 3.6 164 0 15 タチコマ 3 にいがた 135 78 57 7 .577 .255 2.85 3.7 90 190 14 いずみだ 4 イーグルス 135 75 60 5 .555 .269 2.93 4.1 83 202 23 イーグルス 5 ㈱悪魔くん 135 74 61 8 .548 .251 4.00 5.0 200 32 23 あくまくん 6 DSoul 135 73 62 7 .540 .265 3.14 3.5 46 255 27 だだだだ 7 SOL 135 71 64 6 .525 .257 3.33 3.4 59 160 10 やましげ 8 神様高校 135 71 64 5 .525 .240 2.96 3.3 103 108 23 神 9 MAJOR 135 70 65 7 .518 .300 3.98 4.3 41 239 43 MAJOR監督 10 マロニー 135 67 68 6 .496 .235 3.41 3.8 141 90 49 麻呂 接戦だった281回はけいおんなんとかが優勝してしまったためやや盛り上がりに欠けたことは隠せない。 それでも上位10チームすべてフル消化とすべてを出し切った。 個人タイトル リーディングヒッター 順 打率 選 手 チーム 1 .408 須永 県立海空高等学校 2 .373 ゆの けいおん+ひだまり 3 .371 れなちゃん DSoul 4 .368 MAKKY MAJOR 5 .363 若月 県立海空高等学校 6 .359 HARA MAJOR 7 .352 KIMU MAJOR 8 .343 マッソー ペタジーズ 9 .341 起床 嗚呼、平凡な日々 10 .334 平沢唯 けいおん+ひだまり 打率争い常連の須永が4割到達で堂々の受賞。 優勝チームから受賞したかった誰かさんを抑えた。 ほうむらん 順 本塁打 選 手 チーム 1 45 極十字聖拳 ㈱悪魔くん 2 36 宮子 けいおん+ひだまり 3 34 神戸 関西カントリーズβ 4 32 北斗孫家拳 ㈱悪魔くん 5 31 山崎 イーグルス 6 31 元斗皇拳 ㈱悪魔くん 7 31 田井中律 けいおん+ひだまり 8 31 東出 CARP 9 30 ゼウス 神様高校 10 29 麦ごはん マロニー 唯一40本台を超えた極十字聖拳が大差をつけて受賞。 優勝チームからの受賞を狙った誰かさんはまたも2位。 打点 順 打点 選 手 チーム 1 120 山崎 イーグルス 2 104 YAMA MAJOR 3 101 宮子 けいおん+ひだまり 4 98 極十字聖拳 ㈱悪魔くん 5 97 北斗孫家拳 ㈱悪魔くん 6 95 ヒューバー CARP 7 94 中村 イーグルス 8 90 元斗皇拳 ㈱悪魔くん 9 84 36歳の男性 うるとらすみっぴぃ 10 83 田井中律 けいおん+ひだまり イーグルス山崎が2位に16差をつけて打点王に輝いた。 (イーグルス山崎はイーグルス山崎の芸名でお笑い活動中) 盗塁 順 盗塁 選 手 チーム 1 86 ながおか にいがた 2 76 HARA MAJOR 3 74 爆乳さとみ うるとらすみっぴぃ 4 72 平沢唯 けいおん+ひだまり 5 63 れなちゃん DSoul 6 61 いといがわ にいがた 7 59 まーとん さとつ 8 53 アレス 神様高校 9 52 起床 嗚呼、平凡な日々 10 52 じゅりな DSoul 毎期低水準となってしまった盗塁王争いもやはり今期も80台にとどまってしまった。 が、ドミンゴながおかが10盗塁差をつけて堂々の受賞。 打撃ポイント (盗塁王以外の野手タイトル1~10位にそれぞれ10~1ポイントを加算。盗塁王が対象から外れている理由は280回を見ろ) 今期の優秀打者 順位 ポイント 名前 チーム 備考 1 17点 極十字聖拳 ㈱悪魔さん 本塁打王、打点4位 1 17点 宮子 たちあがれ日本 本塁打2位、打点3位 3 16点 イーグルス山崎 コーラル芸能 打点王、本塁打5位 4 13点 北斗孫家拳 ㈱悪魔さん 本塁打4位、打点5位 5 10点 須永 県立(以下略) 首位打者 6 9点 ゆの みんなの党 打率2位 6 9点 YAMA MAJOR 打点2位 8 8点 れなちゃん Dsoul 打率3位 8 8点 神戸 関西カントリー娘 本塁打3位 8 8点 元斗皇拳 ㈱悪魔さん 本塁打6位、打点8位 1位が17点で並んだが、管理人の権力により極十字聖拳が最優秀打者に。 たちあがれ日本から勇気ある出馬をし、旋風を巻き起こした宮子には主催者から年賀状がプレゼントされた。 防御率 順 防御率 選 手 チーム 1 1.90 小笠原晶子 櫻花會 2 2.00 中野梓 けいおん+ひだまり 3 2.31 白井黒子 佐天軍団 4 2.35 尼崎 関西カントリーズβ 5 2.36 Suger Strengs 6 2.45 田中 イーグルス 7 2.46 とーやま SOL 8 2.53 たろー 県立海空高等学校 9 2.58 佐々木希 うるとらすみっぴぃ 10 2.70 こりす DSoul 規定投球回ぎりぎりで小笠原なんとかが連続受賞。 優勝チームからタイトル獲得を狙った誰かさんはここでも2位。 ハーラーダービー 順 勝利 選 手 チーム 1 51 佐々木希 うるとらすみっぴぃ 2 50 尼崎 関西カントリーズβ 3 46 中野梓 けいおん+ひだまり 4 46 こりす DSoul 5 44 とーやま SOL 6 41 スタルツ CARP 7 40 田中 イーグルス 8 40 むらかみ にいがた 9 40 Y MAJOR 10 40 渡鹿野OL ㈱悪魔くん 佐々木希と尼崎の火花散るデッドヒートとなったハーラーダービーだが佐々木希が僅差で連続受賞。 この後尼崎は「サッカー選手になりたいです」と元気よく夢を語ってくれた。※尼崎は来年で48歳 最多敗戦 順 敗戦 選 手 チーム 1 48 のうみ さとつ 2 40 前田健太 CARP 3 38 くぼ さとつ 4 36 ヘルメス 神様高校 5 36 シソトロソ ペタジーズ 6 36 カツ丼 マロニー 7 36 やしろ SOL 8 36 F MAJOR 9 35 リポビタン 嗚呼、平凡な日々 10 35 ジョソソソ ペタジーズ お笑い投手が毎回受賞する最多敗戦だが、ニュースターの誕生を予感させるのうみの受賞に世界中が沸いた。 おしくも50敗には届かなかっただけに、来期以降に期待がかかる。 奪三振 順 奪三振 選 手 チーム 1 615 佐々木希 うるとらすみっぴぃ 2 561 こりす DSoul 3 549 尼崎 関西カントリーズβ 4 525 とーやま SOL 5 506 田中 イーグルス 6 490 中野梓 けいおん+ひだまり 7 486 渡鹿野OL ㈱悪魔くん 8 472 しばた にいがた 9 472 むらかみ にいがた 10 465 秋山澪 けいおん+ひだまり 佐々木希とこりすの美女投手による真夏の奪三振ショーに人々が酔いしれた今年の夏。 佐々木希が意地を見せ600奪三振を超えての受賞。この争いは全世界のちびっこたちの夏休みの絵日記に描かれることだろう。 投手ポイント (最多敗戦以外の投手タイトル1位~10位にそれぞれ10~1ポイントを加算。不満のある人は下水道まで) 順位 ポイント 名前 チーム 備考 1 24点 尼崎 関西カントリーマアム 防御率4位、勝利2位、奪三振3位 2 22点 佐々木希 うるとらすみっぴぃ 最多勝、最多奪三振、防御率9位 2 22点 中野梓 ちん○の党 防御率2位、勝利3位、奪三振6位 4 17点 こりす Dsoul 防御率10位、勝利4位、奪三振2位 4 17点 とーやま SOL 防御率7位、勝利5位、奪三振4位 6 15点 田中 イーグルス 防御率6位、勝利7位、奪三振5位 7 10点 小笠原なんとか 櫻花會 最優秀防御率 以下は点数が低すぎるのでここで省略。 前回の最優秀投手の尼崎が圧巻の連覇。タイトル受賞はないものの総合力の高さで二冠の佐々木希と中野梓を上回った。 二冠達成も2位タイに終わった佐々木希は防御率9位と完成度不足を露呈、中野梓は政治家としれは異例の2位タイに永田町が歓喜。 4位タイにはこりすととーやまが並んだ。7位以降は点数が低すぎるため7位までのランクインとなった。
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「よし。今度は悪魔くんの趣味も考慮して、ゴスロリにしよう! きーめた。さ、行くよぉ?」 …ん? ちょっと待て妖精? 「そのまま」悪魔を連れ出すつもりか? ってか、あまりに自然すぎて気づかなかったが、お前ら外出してんのか!? ウチの周りをウロつかれたら、俺の社会的地位はどうなる? 「大学生なのに親」疑惑? あるいはついに手が後ろに回るのか!? 「あ、おにーさん。そのへんはだいじょうぶ。 ほら、ぼく瞬間移動くらいはできるから」 それはマジかファンタジー存在。そういうことはもっと早く言え。便利そうじゃねーか。 「さ、悪魔くん? 恥ずかしがってないでさ。その服、すっごいイイんだから自信持ってよ? 全部で10万円くらいするんだよ?」 おおぉ。そんなイイ服、俺は着たことがないな。妖精、やるな。 「ほら、おにーさんの口座からくすねたのがバレないうちに全部使わないと…… あ」 オイコラ貴様腐レただ飯喰らい妖精。今何つった。 「あ、あはははははは? 行くよ悪魔くんっ?」 珍しく引きつった笑いを見せた妖精は、恥ずかしがる悪魔の左手を掴んだまま、激しい七色の閃光を発して、消えた。 「瞬間、移動…?」 派手だな。 ……いや、問題はそんなところになくて。 部屋に残されたのは、俺と、生活ギリギリの残高の通帳。 早急に連中を追い出さないといけない。ああ、あいつらの可愛いらしさに騙されてちゃあ…… これはもうだめかもわからんね。
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前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ マツシタを召喚してから、1ヶ月にもなるだろうか。もう初夏だ。 『土くれのフーケ』を逮捕してから、とりたてて大事件はないのだが…。 国際ニュースでは、アルビオン王国で国王派が貴族派に追い詰められ、王城が陥落寸前だとか。 なんだか時間の流れがすっごく早いような、遅いような感じがする。9割がたこいつのせいよ。 簡単なコモンマジックは使えるし、わけのわからない先住魔法も使える、この変な『使い魔』のせい。 布教活動を自重してからは、なんだか小汚いホウキやガラス壜を弄くっているけど…。 「おお、やっとできた。あとはこれを量産化すればいいな」 「なにそれ? ただのホウキじゃない」 「『魔女のホウキ』だ。これに跨ると平民でも空を飛べる。まだ『飛翔』の使えない御主人様もどうだ? ベラドンナ草を煎じて飲んで、ヒキガエルの香油を体に塗らなければならないが」 「草はともかく、誰がそんな気持ち悪い香油を塗るもんですか!」 「猫の皮とヤモリを食べると、もっと早く飛べるぞ」 「やめて……それにこの壜に入った、甘ったるい臭いのする液体は何?」 「これは『魔酒』とも『希望酒』ともいって、ミネラルの多い水に竹の花を集めて作った酒だ。 飲んだ者は希望に満ちて大きな借金も平気になり、以後これがないと禁断症状が」 「麻薬じゃない!! そんな恐ろしいものを私の部屋で作らないで!!」 「例の『モット伯』や金余りの貴族連中に飲ませて、もっと資金を搾り取ろうと思っている。 今度は吸い込んだ子供の知能を急激に発達させる『白い粉』を作」 「やめてお願い何でもするから世界征服とかそういうことはしないでこれこのとおりだから」 偉大なる『始祖ブリミル』よ、このルイズが何かあなたを怒らせるようなことをしましたか? 《『悪魔』とは、それを呼び出す力を有するものが、とりもなおさず悪魔ではないのかな…。 『悪魔くん』の有する、この大きな知恵の力……おお、これこそ悪魔ではないか…。 この小さな子供『悪魔くん』こそ、真の『悪魔』なのだ……》 今日も授業だ。松下も神妙に、分厚くなったノートを携えて講義に望む。 『使い魔』だから授業料は免除されているが、こいつはどんな系統魔法を使うのだろう? 教室の扉が開き、黒い服装の男性教師が現れる。生徒たちは慌てて席に着いた。 「うほん、では授業を始める。知っての通り、私の二つ名は『疾風』、『疾風』のギトーだ」 この授業の先生であるミスタ・ギトーは、酷薄かつ傲慢なので生徒には不人気であった…。 「さて諸君、さっそくだが『最強の系統』とは何か、分かるかね?」 「『虚無』、じゃないんですか?」 キュルケのその言葉に、ギトーは肩をすくめた。 「私は伝説の話をしているわけではない。四系統のうちでの現実的な答えを聞いているのだよ」 「じゃあ、この私の『火』に決まっていますわ、ミスタ・ギトー」 「ほほう、ではどうしてそう思うね? ミス・ツェルプストー」 「全てを燃やし尽くせるのは、炎と情熱。破壊こそが『火の系統』の本領、そうじゃございませんこと?」 「残念ながらそうではない。最強は我が『風の系統』さ。風こそは不可視の剣にして盾。 きみの火ぐらいなら『風』で吹き消して見せよう」 ギトーは腰に差した杖を引き抜くと、かちんときているキュルケを指す。 「では試しに、この私に君の得意な『火』の魔法をぶつけてきたまえ」 「あらあら、『微熱』のキュルケをなめると、ただの火傷じゃすみませんわよ」 「なあに構わん、本気で来たまえ。でなければ証明になるまい」 どちらも傲慢という点では人後に落ちない。いきなり教室で決闘が始まり、 前の席の生徒はこそこそと後ろへ退避する。なにせ『トライアングル』同士の対決である。 キュルケは爆乳の狭間から杖を抜き、ケッと舌打ちして『火球』を放った。 だがギトーは、大きな火球を目前にして、手にした杖を横薙ぎに振るう。 すると、ざあっと『疾風』が巻き起こり、火球は掻き消されてしまう…。 (なあるほど、『系統魔法』には相性がある。火は土を焼き尽くすし、少々の水なら蒸発させる。 だが実体のない『風』には効果がないということか。『トライアングル』同士でも実力差はあろうし) 勝負を観察していた松下は、間近で見た魔法同士の戦いに考察を加えていた。 (とはいえ、『土くれ』のフーケのゴーレムにはあまりタバサの『風』は効かなかったし、 合体魔法といって異なる系統を組み合わせる強力な魔法もあると聞く。使い手しだいだ。 あのギトーは、自分の系統を自慢したいだけなのかな。…では、『虚無』とはどんな…) 「ははは、やはり『風』の方が強いようだね、ミス・ツェルプストー。こうした疾風ばかりではなく、 『風』系統の上位魔法には、他にも『遍在』と言って……」 突然教室の扉が勢いよく開き、緊張した顔で正装したミスタ・コルベールが現れた。 42歳独身にしては寂しいかぎりの禿頭には、ロールした金髪のカツラを被っている。 「ミスタ・ギトー! 失礼しますぞ!」 「ミスタ・オレンジ。授業中ですぞ?」 「ぼくの名前はコルベールですぅ……。…おっほん。ええ諸君、今日の授業はすべて中止であります!」 一瞬静かになった教室は、すぐ歓声に包まれる。授業料が勿体なくないのか。 大歓声にコルベールは一瞬のけ反る。その拍子に、頭に被っていたカツラがとれて床に落ちた。 「滑りやすい」 タバサの一言で、今度は教室が爆笑に包まれた。 コルベールは顔を頭頂まで真っ赤にし、怒りの表情を露わにしながら怒鳴る。 「でええい黙りなさい! この小童どもが! 大口を開けて下品に笑うとは、貴族にあるまじき行い! 貴族はおかしいときは下を向いてこっそり笑うものですぞ! まったく、これでは王室に教育の成果が疑われる!」 温厚なコルベールには珍しい剣幕に、教室は途端に水木風に『しーん』とする。 「えーおっほん。皆さん、本日は我がトリステイン魔法学院にとってよき日であります。 『始祖ブリミルの降臨祭』に並ぶ、めでたい日であります」 平静を取り戻したコルベールが、芝居がかった口調で宣言する。カツラは頭に載せなおした。 「恐れ多くも、先の陛下の忘れ形見、我がトリステイン王国が誇る可憐な一輪の花、『アンリエッタ姫殿下』が、 本日ゲルマニアご訪問からのお帰りに、このトリステイン魔法学院に行幸なされます!」 教室内の、特に男子生徒が色めきたつ。ギーシュが姫殿下の名前を聞いて、悩ましくポーズをとる。 「したがって、粗相があってはいけません。 急なことですが、今から全力を挙げて、歓迎式典の準備を行います。 そのために本日の授業は全て中止。生徒諸君は正装し、至急正門前に整列すること! 諸君が立派な貴族に成長したことを、姫殿下にお見せする絶好の機会ですぞ! 御覚えがよろしくなるように、しっかりと杖を磨いておきなさい! よろしいですかな!」 (…事前のアポイントメントもなしで当日いきなり行幸など、この国の王族は下々のことを思いやれないのか。 いずれ人民革命が起きれば、可憐な王女様も断頭台の露と消えるかもしれないな) 松下がおっそろしく赤黒い思考をし、ルイズはなんとなく怖気がする。 彼は別にゴリゴリの共産主義者(アカ)ではないが、彼がいた昭和40年代前後の日本のインテリは左翼が多かったのだ。 まあ、それを考慮しても立派に過激なアナキスト(無政府主義者)だが。 「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下の、おな―――――り―――――い!!」 呼び出しの衛士が王女の行幸を告げる。 お付の女官が馬車から降りてくる王女の手を取り、ルイズたちと同年代の可憐な美少女が姿を見せた。 生徒の間から歓声が沸き上がる。胸は『つるぺた』のルイズよりは大分あるようだ。 王女はにっこりと王族的微笑を浮かべると、居並ぶ一同に向けて優雅に手を振った。 (あれが王女か。まだ随分若いが、先王崩御の後は『マザリーニ枢機卿』という人物が、 トリステインの国政を取り仕切っていると聞く……) 松下が宮廷筋からの情報を整理する。貴族の上に立つ王族に取り入るのも、『千年王国』樹立の一手段だ。 「あれがトリステインの王女ねぇ……。ふんだ、あたしの方が美人じゃないの」 ゲルマニア人のキュルケがつまらなそうに呟くが、ほとんどの生徒・教師は彼女に見入っていた。 「ああ…なんて美しさ。このギーシュ・ド・グラモンが命をかけてお守りするに相応しい」 「あんたなんかより遥かに有能な『近衛隊』がついてるわよ。…あ、あの方は…」 ルイズの視線の先には、羽根帽子を被った、凛々しい青年貴族の姿があった。 近衛兵の一人なのだろう。公爵家令嬢のルイズが知り合いでもおかしくはないが…。 歓迎の式典はつつがなく終了し、王女は貴賓室に宿泊する。 ルイズたちは解散して各々の部屋に戻り、息抜きすることとなった。 その夜遅く。不意にルイズの部屋の『窓』がノックされた。 ノックは規則正しく叩かれた。初めに長く二回、それから短く三回。 松下より先に気配に気づいたルイズは、小走りで窓へ向かうと、ゆっくりと開いた。 『空中』に魔法で立っていたのは、真っ黒な頭巾をすっぽりと被った少女。 辺りを伺い、誰もいない事を確認した後、ふわりと部屋に入ってくる。 ルイズが驚きの声をあげる前に、少女は口元に指を立てた。 「静かに。敵意はありません」 黒頭巾の少女は『杖』を取り出し、呪文を唱えて軽く振る。 「これは……『魔力感知』?」 「どこに目や耳が光っているか、わかりませんから」 部屋のどこにも監視の目がないことを確認すると、少女はようやく頭巾を取った。 「あ……あなたは、姫殿下!?」 「ああ、本当にお久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」 そこには、トリステイン国民の憧れの的、アンリエッタ姫殿下がいた…。 (つづく) 前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ
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編集コメント ◎朝の教室で2人きり!! ★「YouTube」でモーションコミック配信中!!(※詳細は261P) 最新コミックス⑤巻、7月8日(火)発売!! (ロボット化する吏毘堂) ・・・アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」より 悪のロボット軍団デストロンを統べる破壊大帝メガトロンから 吏毘堂 「モーニングスター」 ・・・アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」第2話「ルビークリスタルの秘密」より 悪のロボット軍団デストロンの統率者である破壊大帝メガトロンが作中で使用した 右手をモーニングスターに変化させた武器である「エナジーフレイル」から 吏毘堂 「オレハ涙ヲ流サナイ・・・」 「おれは涙を 流さない ダダッダー」・・・永井豪原作のロボットアニメ「グレートマジンガー」より オープニング曲である「おれはグレートマジンガー」の歌詞から 河津・・・水木しげるの漫画「悪魔くん(貸本版)」より 主人公・松下 一郎(悪魔くん)の部下である蛙男から(元々は悪魔くんの家庭教師) 吏毘堂 「グ・・・グム~・・・」 ・・・ゆでたまごの超人プロレス漫画「キン肉マン」シリーズより 登場人物が悩んだり、追い込まれた際に作中で頻出するセリフから (「シバババババババ」とジャブを打ち込む吏毘堂) ・・・カプコンの格闘ゲーム「Street Fighter II)」の操作キャラクター、アメリカ空軍少佐ガイルから 編集コメント ◎大接戦の末、図書委員の座を見事ゲット!!次号、姉と買い物。
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オムニバス盤 オリジナル版 懐かしの特撮ヒーロー大全① 1958〜1968 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 オリジナル版 懐かしの特撮ヒーロー大全①(Amazon) 発売元・販売元 発売元 販売元 発売日 1995.02.01 価格 円(税抜き) 内容 遊星王子のうた(遊星王子) 歌: 海底人8823(海底人8823) 歌: 高原の湖(海底人8823) 歌: アラーの使者(アラーの使者) 歌: 手のひらに何はなくとも(アラーの使者) 歌: ナショナルキッドの歌(ナショナルキッド) 歌: 恐怖のミイラのテーマ(恐怖のミイラ) スパイキャッチャー(スパイキャッチャーJ3) 歌: ガメラ・マーチ(ガメラ対宇宙怪獣バイラス) 歌: ウルトラQタイトルテーマ(ウルトラQ) 大怪獣の歌(ウルトラQ) 歌: ウルトラマーチ(ウルトラQ) 歌: 忍者ハットリくん(忍者ハットリくん) 歌: マグマ大使(マグマ大使) 歌: ガムの歌(マグマ大使) 歌: ウルトラマンの歌(ウルトラマン) 歌: 進め!ウルトラマン(ウルトラマン) 歌: 特捜隊の歌(ウルトラマン) 歌: アタック拳の歌(アタック拳) 歌: カレーライスの歌(アタック拳) 歌: 呪文〜オババの唄(悪魔くん) 歌: 悪魔くん主題歌(悪魔くん) 歌: 怪獣ブースカ(快獣ブースカ) 歌: ブースカ・ソング(快獣ブースカ) 歌: ブースカ音頭(快獣ブースカ) 歌: 陽気なブースカ(快獣ブースカ) 歌: 怪竜大決戦主題歌(怪竜大決戦) 歌: 進め!自雷也(怪竜大決戦) 歌: 赤影の歌(仮面の忍者赤影) 歌: 忍者マーチ(仮面の忍者赤影) 歌: 備考